たま 〜ゆうがたがったん〜

昨年末にやっていた、いかすバンド天国2007スペシャルはとても面白かったですの。
私は音楽にも実に疎いので、「たま」の方々を「さよなら人類」はそうとしても「おらはしんじまっただー」の歌を歌ってる人だと思ってたんですがどうも違った模様。きっと子供のころになにかひとり合点したのでしょう。で、それを確かめるためにCDを買ってみたらまんまと中毒になりました。むー、すごい。
「らんちう」

 語りの部分がなんともいかがわしくてとてもおすてき!

↑これはたまの「電車かもしれない」という歌でこんどうあきのさんという方(美大の課題作品だそうで。すんげえ)がアニメーションをつくったものだそうです。凄すぎてのうみそこねこねです。
「満月小唄」とかもとてもすてき。わけもしらずに涙が出ちゃうあざやかさ。
ていうかあれだね、ギターの知久さん(キノコかわいい人)はピタゴラスイッチで「おとーさんすいっち♪はじまるよー」とうたっている方で、パーカスの石川さんは以前たけしの誰でもピカソでやたら存在感のあった坊主頭の審査員の方なのだね。ランニングよ……おもしろすぎるぜ……
私は江戸川乱歩の、特に「白昼夢」のような不思議な短編の雰囲気がめちゃくちゃに好きなのですが、たまの雰囲気にも何か共通するものを感じます。フリークス、奇怪でたのしくて孤独でこわい、よるべのないせつなさ。*1
イカ天でのキャッチコピーは「かなしい気持ちはとっても不安定」だったそうで、ぴったりのどばっちりですね。

*1:たまの歌はメンバーの四人がそれぞれ作ってみんなでこねて出来上がる、という作法のようなので、もちろん全曲それぞれ違う雰囲気を持っていておもしろうございます。上の感覚は特に石川さんや知久さんの曲に感じるような。柳原さんのは陽気でやわらかく、滝本さんのはなかなかにムーディ。みたいな。